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心理検査

 

心理検査とは?

知的な能力や性格傾向の特徴などを客観的に図ることができます。自分の傾向を改めて確認したり、自分ではあまり自覚できていなかった傾向に気づくことができたりします。

心理検査にはどんなものがある?

主に知的な能力を測るものと、性格傾向を測るものとがあります。その他にも、特定の症状や特性がどのくらい強くあるかを調べるもの、例えば、うつ状態の程度を調べるもの、自閉症スペクトラム傾向がどのくらいあるかを調べるもの、などがあります。
また、質問に「はい、いいえ」で答えるような選択肢式のものから、検査者と一対一で対話しながら行う検査まで、やり方も検査によって様々です。

  1. 質問紙法の心理検査をいくつか紹介します
    • YG性格検査・・・120の質問項目に「はい」「いいえ」「どちらでもない」のいずれかで回答するものです。12の性格特性(例えば「気分の変化の大小」、「協調性」、「社会的外向性」など)の得点が出ます。
    • TEG・・・人の内面に5つの特性を想定し、それぞれの特性の強弱のバランスから、その人のタイプを測ります。主に対人関係の持ち方の特性などが分かります。
    • 日本版NEO-FFI・・・60の質問項目に「非常にそうだ」〜「全くそうでない」の5段階評価で回答します。人格の5因子モデル(「神経症N」「外向性E」「開放性O」「調和性A」「誠実性C」)に基づいており、それぞれの因子得点が出ます。
    • AQ・・・自閉症スペクトラム障害の傾向があるかどうかをチェックする心理検査です。
      やってみたい方はこちら→http://maminyan.com/asd/post.php
    • BDI・・・抑うつ状態に関する心理検査です。21の質問項目について、この2週間の自分にあてはまるかどうか、4段階評価で回答します。
  2. 質問に選択肢式で答えるのではなく、自由に記述するタイプの検査もあります。その人の個人的特性がよく反映されます。
    • SCT・・・書きかけの文章に対して、そこから思いつくこと、感じたことを自由に記述して文章を完成させます。例えば、「小さい頃の思い出は___」、「私の性格は___」など。自分が普段なんとなく考えたり感じたりしていることを、改めて見直すことができるでしょう。
    • P-Fスタディ・・・不快な状況でどのように反応・対処するか、その傾向をみる検査です。一コマ漫画に描かれた日常場面について、一方の人物の発言に対して、もう一方の人物がどう発言するか、思いつくものを記入します。
  3. 検査者と一対一で行う検査の中には、曖昧で多様なとらえ方のできる模様や絵などを見て、それに対する被検者の自由な反応から人格特性をとらえる、という心理検査があります。いくつか紹介します。
    • TAT・・・ある一場面が描かれた絵を見て短い物語(過去・現在・未来)を作り、その物語からその人の性格傾向や関心事などをみる検査です。
    • ロールシャッハ法・・・あいまいな形・図形を見て、それが何に見えるか、その図形に対してどう反応するかといった特徴から、性格傾向を測ります。 例えば、こんな図形です。

      何に見えますか?
    • 描画テスト・・・描かれた絵から、その人の性格特性を測ります。鉛筆と紙があれば簡単にできますし、小さな子どもから高齢者まで、言語的関わりが難しい人にも幅広く適用できます。木を1本描くだけでその人の特性が表れたりします(バウムテスト)。バウムテストの他に、人を一人描いてもらうテストや、風景を描いてもらうテストなどもあります。