カルト
語源
CULT・・・元々は「宗教儀礼」を意味する言葉
(元来「悪い宗教団体」の意味ではなかった)
カルトとは・・・
特定の教祖や教義を熱狂的に信じる小集団。その中でも、代表者または特定の主義主張に絶対的に服従するよう、メンバーやメンバー候補者の思考能力を停止や減退させて、目的のためには違法行為も繰り返して行なう集団を、「破壊的カルト」と称している (JSCPR)。
「カルト」のタイプ=「宗教」だけではない!(竹迫之による)
- 宗教型
主に宗教的強迫(祟り・悪運・憑依・呪い・来世・・・)の恐怖をもって迫る。
→「これがあれば幸せ」=「これがなければ不幸せ」 - 商業型
常識的には「あり得ない」儲け話(一攫千金・未知の商法・無限連鎖)
→「このチャンスを逃すな」=「考えずに行動しろ」 - 心理・教育型
誰もが持つ「向上心」につけ込み、架空の「潜在能力 を誤認させる。
→「今以上の能力を発揮できる」=「今のままではダメ」 - 政治型
「社会的問題」に対する憂慮を煽り立て、破壊活動を 正当化する。
→「世の中は間違っている」=「我々のみが正しい」
マインド・コントロールの手順(西田公昭)
- 断りにくい環境を作る
- 温かい人間関係を築く
- 未解決な問題を提示しズバリ答えてみせる
- とにかく実践させ、わからせる、考えさせない
- 自己犠牲を払わせる
勧誘されそうになったら(西田公昭)
- 慎重に調べる(相手がどんなに魅力的な人であっても)
- インターネットや本でしっかり情報を集める
- 学校や専門家に相談する
- 断る勇気をもつ(はっきりNoと言えること)
cf.そもそも人生の問題に簡単な解決策はない・・・
なぜカルトに巻きこまれていくのか
(学生)
- 特に入学時や新学期、新しい環境に慣れないとき、その不安を利用
(単位をとりやすい授業のアドバイス、偽造サークル他) - 自分さがし、より一層成長したいとの想いも・・・
- 様々な体験の少なさ、バランス感覚のある判断力が弱い
- 良い関係が作られたあとで、正体を明かしていくやり方がとられると今さら拒否しにくい
- 多くの投資(時間・エネルギー・お金等)、今さら引くに引けない気持ち
- 「学生はもう大人、自分のことは自分で責任もって対応を」
- 「信教の自由、ということもある」
→ただこうした考えが対応を遅らせれてきた!
信教の自由をめぐって
- 日本国憲法20条
- 信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。
- 何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。
- 国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。
- この場合、十分な情報を開示されないまま、知らない間に意思決定をさせてはいけない(信教の自由、信教しない自由といった選択肢が奪われてはいけない)。しかるに問題ある団体は、いわば、インフォームドコンセントを十分にしない!