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Video Chat Counseling実験

 

[VCC]

 ビデオチャット(video chat)は,パソコンに接続されたCCDカメラによって映し出される相手の映像を見ながら会話をするサービスです。一般にはテレビ電話と呼ばれることもあります。本研究ではビデオチャットを用いたカウンセリングをビデオチャットカウンセリング(video chat counseling)と呼んでます。

[遠隔カウンセリング]

 VCCの意義は、カウンセラーがインターネットを介して遠方にいるクライアントに対して遠隔でカウンセリングを提供できることにあります。  特にCCDカメラによる映像を用いて、互いに相手の表情や仕草を確認しながら、カウンセリングを施行できる点が、これまで実施されてきた電話カウンセリングとの大きな違いです。

[SFC の遠隔カウンセリング]

 SFCキャンパスにおけるVCCの導入によって、留学中の在外学生、鶴岡キャンパスなど遠隔地の学生、引きこもりなどで外出が困難な学生、地方在住の保護者などへの迅速な心理的援助の提供が期待できます。

[研究課題]

 しかし、VCCによって、私たちは対面によるカウンセリングと同様の心理援助をクライアントに提供できるわけではありません。治療構造論(小此木1990)によれば、私たちの心理的体験は、枠組みや条件など、その両者の出会いの構造によって大きく影響を受けます。そのため私たちはVCCに固有の構造設定がカウンセリングにどのような影響を与えるのかを十分に知る必要があります。
 例えば、カウンセラーとクライアントが実際には遠く隔たり、物理的空間を共有することがないという身体性の隔たりは両者のラポールの形成に少なからぬ影響を与えるはずです。また多くの先行研究が指摘するようにCCDカメラによる映像では、カウンセラーとクライアントの視線の一致はおきません。この視線のズレもまた両者のラポールの形成に大きく影響を及ぼす要因のひとつと言えます。
 そこで私たちは治療構造論の視点からVCCの特徴を改めて検討し、その構造的特徴を踏まえた実践が必要であると考えてVCC研究を始めました。特に私たちの心身ウェルネスセンター学生相談の研究グループでは、治療構造論に基づいてカウンセリング場面を間主観的な視点から捉えることを重視しており、研究にあたってもVCCの構造的特徴がカウンセラーとクライアントの双方に与える影響に焦点をあてています。

 なお実験に関心をお持ちの方は被験者募集案内もご覧下さい。